*************************************************************

ひとりごと

*************************************************************

このページの最後へ

ノーベル賞

 ある会でノーベル化学賞を受賞した野依博士の講演を聴く機会を得た。講演は同業の大学教官や研究従事者を主たる聴衆とするものであったので、話題は研究のあるべき姿に焦点が絞られた。特に現在の日本の大学において大学院生が教官の研究の補佐に使われ、教育といえるものがほとんど行われていない実態が問題とされた。また研究に必要な器材や試薬類の「内外価格差」も日本の研究開発にハンディキャップとなっている事実が指摘された。
 この講演会の司会者は野依博士とは少し違う専門であるが、その分野では名の知れた研究業績を上げている東大名誉教授であった。はたして博士の指摘をどのような気持ちで聞いていただろう。

04 Sep. 2002

丸ビル

 東京・丸ノ内の新しい「丸ビル」(注:「新丸ビル」ではない。「新丸ビル」という名前のビルは既に存在しており、今度出来たのは初代丸ビルを建て替えたもの。)がオープンして間もなく一週間になるが、テナントの商店・飲食店が予想以上の盛況らしい。いままで「丸ノ内」というとビジネス街で休日は閑散としていたのが、最近は休日も楽しめる店を入れる様になっているとのこと。近所には日比谷公園、皇居前など家族連れでも楽しめる場所が沢山あるのだから、丸の内も年中無休の街になって当然といえよう。
 ところで、大阪在住の友人が「丸くないのに丸ビルなんて詐欺や!」と怒って(?)おられた。大阪梅田には本当に丸い(球形という意味ではなく、底面が丸つまり円筒形という意味)「丸ビル」があるが、東京の丸ビルはあくまでも「丸ノ内ビルヂング」で略して丸ビル、ということで悪しからず。(苦笑)

09 Sep. 2002

ウイルス・メール&SPAM

 いくつかの場所にメールアドレスを公開したせいか、まだ時々BadtransやKlezに感染したメールが届く。またかつてfjなどのニュースグループに投稿したアドレスには1日10通平均くらいの英文の広告メールが届く。ほとんどが金儲けかエロサイトの広告のようである。
 私としては長いことメールアドレスはオープンにするもので隠すべき情報ではない、という考えできたのだが、最近の現状を考えるとちょっと考え直さなくてはならないかもしれない。私の知人でもWEBサイトに掲載するメールアドレスを全角や画像にしたり、わざと余分な空白を入れたりして、ロボットやウイルスにアドレスを拾われないようにしている人もいる。本来ならWEBの制作者と読者のコミュニケーションの橋渡しになるメールアドレスにこのような細工をしなければならないという現状はなんだか悲しい気がする。私のところもちょっとだけ細工してある。

10 Sep. 2002

あれから1年

 今日は9月11日、そうあの世界中を仰天させた事件からちょうど一年。日本時間では夜の10時前になる。テレビでは盛んに追悼の特集番組を行っている。あの事件で亡くなった方の正確な数はまだ把握出来ていないらしい。
 たしかに暴力はいけない。特定の場所に居合わせたものに無差別に危害を加える方法は容認しがたいものである。しかし1つだけ考えねばならないのは彼らに自分たちの命を懸けてまであのような行動を取らせた「何か」が存在すると言うこと。これを「洗脳」や「狂信」ということで説明しきれるだろうか?

11 Sep. 2002

秋の気配

 9月に入って10日あまりが過ぎた。まだ日中は汗ばむ暑さが続いているが朝晩はめっきり涼しくなった。水戸の偕楽園では「萩祭り」が開かれている由。今では花見といえばもっぱら春の桜だがかつては秋の萩を愛でる習慣も有ったらしい。
 日中留守にしているので帰宅すると家の中が蒸し蒸しする。それで昨夜も窓を少し開けて床に就いたが、夜中に寒さで目が覚めてしまった。そろそろタオルケットに変えて毛布が必要な季節になろうとしている。

12 Sep. 2002

雷雨

 昨夜は雷雨があった。北関東地方は山地と平野の境界付近であるせいか比較的雷雨が多い。特に春秋の季節の変わり目には、連日のように夕立が来ることがある。いよいよ季節は本格的に秋となってきたようだ。雷雨が来ると瞬間停電が起こらないかヒヤヒヤする。最近のパソコンは昔と比べると瞬停に強くなっているようだが、やはりタイミングが悪いとディスクなどのトラブルの原因になるようだ。

13 Sep. 2002

秋の夕暮れ

 このところすっかり日の暮れるのが早くなってきた。大相撲の打ち出しは通常午後6時少し前だが、場所が始まった8日にはまだかなり明るかったのが、千秋楽の近くなった今日あたりだと、「たそがれ時」ということばが相応しい時間帯になっている。とくにこのところ曇りがちの日が多く余計暗く感じられる。日中の気温はまだ汗ばむほどでも朝夕の風はすっかり秋である。もう一週間足らずでお彼岸になる。

18 Sep. 2002

北の国へ

 本日から2泊3日で北海道・札幌へ出張。私用で旅行するときは、あまり往復飛行機利用と言うことはしないが、今回は仕事なので往復にそう時間をかける訳にも行かない。ただ午後一番に目的地(札幌駅から約20分)に到着していたいので朝の便を利用しなければならない。空港まで一番楽なのは高速バス利用、ただし渋滞で乗り遅れては大変なのでかなり早めに家を出る。空港で約2時間の待ち時間だがラッシュアワーの電車を何度か乗り継ぐよりはこちらが快適だろう。
 夜、北大の近くでちょっとよさげなカレー屋さんを見つける。自分が入ったところでライスの残りが少なくなったらしく、後から来た数人連れの客は帰されていた。ぎりぎりセーフだった。N11W4「豊田」。

19 Sep. 2002

ポプラ並木

 仕事の合間の時間に北大名物のポプラ並木を見に行く。老木となって倒壊や枝の落下で危険、ということで並木の中に入ることは出来ない。並木に沿って小さな植物園が作ってあって、そこは自由に入ることが出来るので、そこから並木を見学する。観光客や用務で大学に来ている風の人が並木の周囲を散策している。
 ポプラというのはもともとスギやイチョウのように何百年も生きる木ではないらしく、札幌農学校開学以来あるポプラ並木は既に老齢の域に達しているとのこと。学内の他の場所にもポプラが植えられているがそのうちの何本かは危険ということで既に伐採されたとのこと。中央食堂前の広場で植栽工事を行っていたが、そこにポプラの切り株数本が並べらて埋めれていた。断面は内部が見事に空洞になっておりこれでは台風でも来たらひとたまりもない、と言う感じだった。

20 Sep. 2002

羊ヶ丘展望台

 仕事を終えて帰りの飛行機まで少し時間があったので羊ヶ丘展望台へ行く。北大構内の正門近くにはクラーク博士の胸像があるが、こちらは全身の立像がある。展望台の周りには羊が放牧されている。来年は未年、年賀状に使える写真が撮れるかと思ったが、柵から羊までの距離が遠く手持ちのデジカメではうまくアップで撮る事が出来ないようなのであきらめることにする。噂に聞いていた、「好きですSAPPORO」の円形大看板は今もしっかり立っていた。

21 Sep. 2002

植物園

 先週が土曜日まで出張だったので代休で秋の草花など見に久しぶりに筑波実験植物園へ行く。紅葉にはまだ早いがイヌサフラン、ムラサキシキブ、ヒガンバナなど秋の花が咲き、ゴンズイ、ガマズミヘクソカズラなどが赤い実を着けている。木の実に赤い物が多いのは鳥の眼にいちばん鮮やかに映るからと言われている。
真っ青な空にイワシ雲の白、そして午後の太陽を受けて輝くススキの穂と言う組み合わせに秋を感じる。

27 Sep. 2002

--
Latest Update: 30 Sep 2002

(C)無断転載はご遠慮願います。引用はルールを守ってお願いします。

表紙に戻る | エッセイのINDEXへ
前月へ | 翌月へ