気まま日記 No.7 (2004.02.01 - )

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2月01日(日) メガライナー

社会
 東京駅とつくば市の中心部「つくばセンター」の間は高速バスが日中約10分間隔で往復している。JRバス関東と関東鉄道の2社で同数の便を運行している。所要時間は下りは約1時間、上りは渋滞状況により1時間20分から2時間余で着くことが多い。07年の秋にはつくばエクスプレス(常磐新線)が開通して秋葉原とつくばの間を電車で直行できる様になるが、現在のところ高速バスが一番便利。
 夕方の東京駅発はバスに乗りきれない乗客が列を作る光景が日常的に。東京駅の高速バス乗り場からは、多くの行先のバスが発車している。特に夜は長距離夜行バスが次々発車する。都バスの乗場を少し削るなどしてなんとかスペースを確保している状態で、これ以上増便もままならない状態。そこで考えられたのが2階建て全長15mのメガライナー、座席数は通常のバスの2倍余、これで少しでも混雑解消しようという訳。バスは長さ12mが限界と法令で決まっているので、運行の許可を取るのが大変だったらしい。JRバスに納車されてから運行開始まで約2年、ようやく2002年の12月、1台だけで運行開始。その後03年の後半に2台目が導入された。そして、今日から今度は関東鉄道でも2台が運行開始で都合4台体制に。ちょうど東京に出る用事があったので、時間を合わせて早速乗車してみた。運転士さんは事前に慣熟運転をしているが、営業初日でやはり緊張気味。途中ほとんど渋滞もなく1時間15分ほどで東京駅に到着した。つくばエキスプレス開業後は高速バスの乗客はかなり減る見込みで、この巨大バスがどうなるのかちょっと気にかかる。

http://www.kantetsu.co.jp/ 関東鉄道

2月02日(月) 鯉供養

社会
 霞ヶ浦は私の住んでいるところから程近く、ときどき水辺の公園に遊びに行ったりもしている。茨城県は養殖鯉の生産日本一で、そのほとんどが霞ヶ浦(北浦を含む)で飼われている。その養殖鯉が、外国から来たと思われる鯉ヘルペスウイルス騒ぎで、全て焼却処分にされるという。そこで処分される鯉のために寺で供養祭をやったそうだ。
 全ての養殖鯉を処分しても、いけすの外にいる天然鯉にも感染しているので、養殖を再開することは容易ではないとのことで、多くの業者が廃業することになるらしい。「グローバル化」とやらで、少しでも安い物を世界中から探してくる様になると、思いもかけない物まで一緒に持ち込まれる結果となる。今更鎖国だ、という訳にもいかないだろうが、なにかきちんと対策を立てないと、今後もどんな菌やウイルスが持ち込まれるか、という不安が続くだろう。
 自分が養殖鯉を食べる機会はそれほど無いだろうが、地元の産業が1つ消えてしまうのはやはり寂しい物がある。

2月03日(火) 節分

社会
 今日は節分、まだまだ寒いが明日から暦の上では春になる。日没もだいぶ遅くなってきて、12月はじめの5時で真っ暗状態は無くなった。少しずつだが、確実に季節は春になってきている。
 ところで最近は、節分は太巻き寿司の丸かじりをする日になったらしい。この風習の起源は江戸時代まで遡る様だが、近年の流行は海苔商が仕掛けたもの。大阪海苔問屋協同組合が1977年に道頓堀で節分のイベントとして実施したとのこと。その後コンビニがこれを宣伝して急速に広まったらしい。干支に依ってその年の恵方が定まりそちらを向いて一気に丸かじりすると吉と言うことらしい。
 今日の晩ご飯は太巻寿司に決定!(笑)  

2月04日(水) 立春、かぜその後

プライベート
 今日から暦の上では春ということになるらしい。朝の冷え込みはまだまだ厳しく、霜柱ザクザクだが、花芽の付いた梅の枝などを見ると確実に春が来ているのを感じる。関東の冬は、それなりに寒いけれども雨や雪は余り降らず、春先になってからちょっとまとまった雪(といっても積もるのはせいぜい10cmくらい、ということが多い)が降る事がある、というのが例年のパターン。だがこの冬はすでに2回ほど数cmだが雪が積もり、雨も何回か降っている。
 先月引いた風邪の方はおかげさまでだいぶ良くなった。熱は出なかったし鼻づまりは解消した。鼻水の方も余りでなくなったが、咳だけはまだ少し残っている。こちらはもしかしたら風邪ではなくアレルギー性のものなのかもしれない。

2月05日(木) 年度末の工事ラッシュ?

社会
 日本の役所はは3月に年度末を迎えるので、年が明けると急に工事が多くなるとよく言われる。たしかに私のよく通る道でも何カ所か工事をやっていて車線規制だの片側通行だので通りにくくなっているところがある。
 口の悪い人は「年度末になって残った予算を使い切らないと没収されるからやらなくてもよい工事をやる」とか言う。私もある程度「官」の内情を知ってしまったので、このようなことが全くないとは言い切れないことは承知している。
 しかし、多くの場合は「担当者ももっと早くに工事をしたいのに、この時期にならないとできない」ケースらしい。国の仕事は「単年度主義」という奴のために、年度が始まって予算が国会を通らないと動き出さない。そして地方の仕事の多くが国の補助金を使う事業なので、予算が取ってから補助事業が公募され、採択されて設計にかかり入札して着工となる。これではどう急いでも年末に着工できればいい方らしい。
 もう少しやり方を変えて、次年度の事業を募集するとか、予算の前借りや繰越を柔軟に出来ないものかと考えてしまう。

2月06日(金) 牛丼危機?

プライベート
 今日の昼食は外食、職場にほど近い大通り沿いの某大手チェーンの牛丼店に行く。その店ではまだ牛丼がメニューに有ったが、在庫はあと数日分らしい。このチェーン店の牛丼は今まで何度か食べているが、暫く食べられなくなると言っても悲しむほど愛着がある訳でもない。そこで代わって登場した「豚丼」を注文してみた。肉が牛から豚に代わった他は味付けなど牛丼そのままのような感じだが、割合とあっさりしていて牛丼より美味いのでは、と思った。
 最大手店に対抗するためか、この店の豚丼は期間限定として牛丼と同じ価格で出していたが、はたして採算が取れているのだろうか。期間限定は一度延長された様だが、今後もこの値段で続くのか、あるいはどのくらい値上げされるのか気になる。
 どこかで聞いた話では、牛丼があの様な安い値段で出来るのは、今まで捨てられていた内臓か何かの肉を大量に買い付けた為だという。アメリカは大量の牛肉を消費し、しかもほとんどがステーキ用なため内臓肉が余剰になるらしい。それで他の国ではあれほど安く大量の原料を調達することは出来ないらしい。果たして「豚丼」がこの値段で持続できるのか、興味のあるところ。

2月06日(金) 自動車教習所

プライベート
 今日から3回目の教習所通いがスタート。初めて免許を取ったのはもう20年以上前、そして大型免許を取ったのが10年前。今回3回目の挑戦は「大型第二種免許」というもの。従来は二種免許は試験所での受験だけだったが、去年から二種も指定教習所で教習できる様になった。職場の近くの教習所が二種の公認教習をやっているので入校することにした。
 告白するが、私は大型免許を取って一度も大型車を運転していない。今後も運転する機会はなさそうである。そのような職場に転職することを考えてもいないし、たとえ二種免許を取っても経験の無い者が容易に就職できる訳ではない。では、最低でも34万という高い金を払って、学科20時限、技能27時限(最短)もの時間を使って免許を取ろうなどと考えたのか?
 ひょっとして「mid-life crisis」(中年で人生に行き詰まって突飛な行動に走ること)かと心配してくれる人もいるかも知れないがそう言うものでもない。これは私にとって「趣味」の一環+お金にはならない実益ということ。趣味の方はバスを含め交通機関全般に興味があるので、その一環と言うこと。そして実益は、教習で習う安全運転の上級知識、救急救護法などは普通乗用車しか乗らなくても実生活で役に立つのではということ。
 それにしてもよくそんな金を出す気に、と思うかも知れない。それは車のパーツや改造に何十万というお金をかける人は少しも珍しくないので、それと同じだと思って貰えばよい。趣味とはそういうものなのだとしか言えない。
今後教習関係は別サイトで公開する。→ 教習日記

2月07日(土) 即興スピーチ

プライベート
 英語でスピーチをしながらコミュニケーション能力を高めていこう、というクラブに入っている。あくまでもクラブで教室ではないので先生はいない。プログラムに従った課題をこなしながらお互いに批評し合って上達していこうというもの。今日はその会の例会だった。この会のプログラムには、その場で司会者から与えられたテーマに即興で答える2〜3分のものと、予め割り当てられた当番で決まった課題について準備して発表する5〜10分程度のスピーチとがある。
 今日は即興スピーチが当たった。テーマは「最近メディアで報道されたできごとで、自分にとって一番嬉しかったこと」だった。指名されて困り果ててしまった。最近のテレビ、新聞で取り上げられた事件、あれこれ想い出しても、「嬉しかったもの」が思いつかない。「嫌だったもの」「悲しかったもの」ならたくさんあるのだが、どうしても「嬉しかった」と思えるものが見つからない。
 スピーチは必ずしも「本心」を言う必要はないので、無難なスポーツの話題で済ませておいたが、「嬉しかったニュース」が見つからなかったという事実の方はかなりショックだった。

2月08日(日) バラスト水

社会
 またまた「クローズアップ現代」からのネタ。世界中をたくさんの貨物船やタンカーが行き交っている。荷物を届けた先で同じ量の帰りの貨物が有るとは限らないので、多くの船が帰りは空荷かそれに近い状態で航行することになる。船は一定の量の荷物を積まないと重心が高くなって安全に航行できない。そのため空荷の貨物船などは海水をタンクに満たして重心を下げる。この海水をバラスト水と呼ぶが、元の港に入港して次の貨物を積み込むときには不要となるので海に戻す事になる。
 このようにして世界中の海水が人為的に移動することになる。当然海水の中には様々なプランクトンなど小さな生命がたくさん含まれている。出港地と入港地の気候が著しく異なれば運ばれた生き物は生き延びることが出来ないが、そうでなければ新たな棲息地を見つけてそこで繁殖することになる。このようにして、世界中の海でいままでその地域には居なかった生物が増殖しているらしい。生態系はエサとなる生物の量や天敵の数で微妙なバランスを保っている訳で、人為的な生物の移動は当然思いがけない結果を生む。
 従来この問題はほとんど顧みられることがなかったが、生態系への関心の高まりと貿易量の増大によって、対策の必要性が叫ばれる様になってきたとのこと。かつて地上で帰化植物と呼ばれる外来植物が貨物とともに運ばれてきて自然の風景を大きく変えてしまった事があったが、海でも同じ事が起きていると言うことらしい。グローバル化の副作用は意外なところに出てくるものである。

2月09日(月) 大統領選挙

社会
 今年はうるう年、そして夏のオリンピックの年。これはアメリカでは大統領改選の年を意味する。共和党は1期目のブッシュ氏が当然のように再選を目指す。それに対して民主党が対立候補を選ぶ「予備選挙」や「党員集会」が各州で盛んに行われている。
 さすがに同時多発テロ直後の様な異常に高い支持率では無くなったものの、いまだにブッシュ氏の再選有望と言われている。その状況下で、民主党は彼に対抗しうる候補が選べるのか?米国民の間でも「強いアメリカ」だけでは限界があることに気づく人が増えてきているが、それが結果にどう結びつくか?そしてそれが日本の政治にどう影響するのか、十分注意して見守りたい。

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2月10日(火) 冷え込み&バッテリー

プライベート
 今朝も冷え込んでいた。出かけるとき車のフロントガラスは霜で真白になっており解氷スプレー使用。エンジンをかけたが、すぐ止まってしまった。スタートするまでかなり手こずった。バッテリーもしばらく変えていないので弱っているのかも知れない。明日は休みなので、できればカー用品店に行って新品に交換してしまおう。


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