気まま日記 No.8 (2004.02.11 - )

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2月11日(水) 牛丼で暴力沙汰?

社会
 吉野家の牛丼がいよいよ販売休止になったらしい。今日の午前9時過ぎそれを知らずに店に行って牛丼が無いと告げられた客が別の客に暴力をふるい逮捕されたそうである。これだけニュースになっていながら牛丼の販売中止を知らないと言うのも不思議だが、無いと言われて暴力をふるうって理解に苦しむ。
 牛丼がそんなに執着するものなのかと小一時間問いつめたい。(笑)休日の午前中ということだが、酔っぱらっていたのだろうか?自分の住んでいる県でこんな事が起こるとは、、
 生協の共同購入などで販売されている冷凍の「吉野家牛丼の具」がオークションに出されて、プレミアム価格で落札されているらしい。そうまでして食べたい人が居るって事?

2月12日(木) デフレスパイラル

社会
 バブル崩壊後、不況不況と言われてずいぶん久しい。メディアではいろいろな評論家が色々なことを言っているが、特効薬になるような策はないらしい。
 多くの人の一致する意見は、個人消費が低調なのが不況の主たる原因。そして消費が低調な理由は「将来の不安」と「需要の飽和」だという。前者は雇用が流動化した(判りやすく言えば雇い主にとって解雇が容易になった)ということ、後者は「買う気を起こさせる様な物がない」ということらしい。
 どちら一応は納得できるが、しかし何かおかしいと思う。かなり前から「低成長(もしくはマイナス成長)でも皆で贅沢しなければ決して惨めな生活にはならない」という主張があったが猛反発を食らっている。「消費者が必要な物しか買わなくなっては経済は成長できない。成長しなければ世界から取り残される。」ということらしい。国際競争というののがある以上たしかにもっともだ。容易なことではないのは判る。しかしそれこそ政治とか外交の手腕の発揮のしどころではないだろうか?

2月13日(金) キトラ古墳

社会
 奈良県のキトラ古墳で壁画が見つかってから20年余たつが、今般本格的な保存のための修復作業を行うことになったとのこと。壁画の傷みはひどく、かなり危険な状態らしい。早急に処置が必要だが、それもひとつ誤れば致命的な損傷を与えかねない。鎌倉時代と思われる盗掘孔の大きさ形状なども確認してどのように作業を進めるか検討に着手したとのこと。綿密に計画を立て、シミュレーションを重ねてから本番を実行する手順だそうだ。
 今回の調査で漆塗の木棺の破片が見つかっており、ほかにも被葬者の特定に結びつくものが残存している可能性があるという。今後の調査の進展に注目したい。

2002年の調査資料(橿考研) http://www.kashikoken.jp/from-site/2002/kitora1.html

2月14日(土) 江戸東京たてもの園

プライベート
 東京の西部、小金井市の小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」に行ってみた。私が東京に住んでいたときは、家が杉並区の西の端に近いところだったので、小金井公園には何度か足を運んでいる。当時は武蔵野郷土館と言っていて、展示館と移築された農家があるくらいだった。現在は農家のほか都市部にあった明治〜昭和初期の住宅、商店なども移築されている。なかでも商店街のゾーンは「看板建築」とよばれる木造切妻の建物の正面だけ軒上にモルタルの壁を作って外観をビルのようなみせかけた町並みを再現している。これが宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」のイメージモデルとなり、銭湯「子宝湯」が湯屋のモデルになったことで有名になった。
 絵本「はらっぱ」をテーマにした特別展「はらっぱ−夕暮れまで遊んだころ」を開催中で、今日は「原っぱ大会」というのをやっていた。「商店街」のゾーンの中に建物の建っていない空き地があり、そこに昭和40年代の「はらっぱ」という感じのものを再現していた。ボランティアの大人がコマ回し、竹馬、大縄飛びやフラフープなどの懐かしい遊びを子どもたちに教えていた。今日は春一番が吹いて、原っぱには砂埃が舞い上がっていた。
 商店以外の建物に入る際は靴を脱いで上がらなくてはならない(スリッパは用意していない)ので、脱ぎやすい靴で、また冬場は厚手の靴下がよろしいと思われる。東小金井駅からCoCoバス(100円、20分間隔)が利用できる。

たてもの園公式サイト http://www4.ocn.ne.jp/~tatemono/

2月15日(日) 冬に逆戻り

プライベート
 昨日は春一番が吹いて暖かかったが、今日は一転して北風が吹いて寒くなった。昨日行った小金井公園もだいぶ梅が咲いていたが、家の近所でも庭木などの梅が花を咲かせ始めている。茨城県一番の梅の名所偕楽園の梅はまだ1〜2分咲きらしい。東京とはやはりいくらか温度差があるようだ。
 午後から近所にいくつかの用をすませに出かけた他は家にいてのんびり過ごした。たまにはこういう休日の過ごし方も良いだろう。読みたいと思って買い込んだ本が何冊かあるがなかなか進まない。

2月16日(月) 田園型交通事故

社会
 最近、あるところで「田園型衝突」という話を聞いた。田んぼの中の農道など、見通しのよい道路で出会い頭の衝突事故が起こることがあるという。かなり昔に「クローズアップ現代」でも取り上げられた話題なのだが、多くの場合両者とも直前までほとんどスピードを落とした形跡が無いまま衝突しているとのこと。私の住んでいるところもちょっと町はずれに出るとそのような道路がたくさんあり、実際に「田園型衝突事故」が起こっている場所があると聞いている。
 事故の原因については、同じくらいの道幅の交差点では自分の通行している側が広く見えること、ある位置関係でお互いの車が接近すると、相手の車が視野の中で止まって見えるため発見が遅れることなどが指摘されている。(視界の中で動かない物は動く物より気づきにくい。)「道幅が広い方が優先」という原則はあるが、思わぬ落とし穴があるらしい。
 ともかく運転者が「交差点では他の車が来るかも知れない」という「警戒意識」さえもっていればこの種の事故はずいぶん減ると思われるので、日頃から車を運転するときは警戒心を怠らないようにし無くてはと思う。

2月17日(火) 木簡が重要文化財に

社会
 
 奈良・平城宮跡の「大膳職」と役所と推定される地から出土の39点の木簡が、昨年の春に重要文化財に指定された。それを記念した短期の企画展を2004年3月2日(火)〜3月14日(日)の間「飛鳥資料館」で行うという。「木簡」とは木片に墨で文字を書いた物で、当時紙はきわめて貴重であったため役所の公文書はすべてこの「木簡」で作成されたという。また使用済みの木簡はナイフで削って再利用されたり、不正使用を防ぐために折割られて捨てられたりした。そのため飛鳥〜奈良時代の遺跡を発掘すると多数の木簡やその切削片が出土するそうである。その中にはそのまま文字が読める物や赤外線写真を撮影すると文字が浮かび上がる物が少なくないという。
 国立奈良文化財研究所(奈文研)ではこのような木簡を多数保存している。文書の形に残された記録の乏しいこの時代を研究する上で考古学と史学の橋渡しとなる貴重な史料となっている。最近の文部科学省の方針として、重要文化財となる物の対象を拡げるという考えがあるようで、今般平城京から見つかった木簡が重文指定をうけたとのこと。企画展の期間はちょうど関西を訪問する予定と重なっているが、時間の配分で飛鳥まで足を伸ばすのはちょっと難しいか?

2月18日(水) 日立電鉄

社会
 茨城県の北部にある日立市を走っている日立電鉄が経営難で廃止が避けられない状況になってきた。現在の利用者は通学の高校生が主で、なんとか存続してほしいと要望して署名運動などしているが、来年3月末での全線廃止が正式に発表されたとのこと。
 家には大人の人数だけ乗用車があり、他に作業用の軽トラックなどあるようなところですから、公共交通機関はかなり厳しい状況です。高校3年生は、卒業前の春休み中にほとんど全員免許を取る、というのが実情のようです。そのようなところで、いかに市民の足として鉄道やバスを維持しするのか考える必要がありそう。

2月19日(木) 三寒四温

自然
 土曜日春一番が吹いて暖かくなったと思ったら、翌日はまた冷たい北風になって今週の前半は冬逆戻りだった。それがまた昨日あたりから日中は春を思わせるような暖かさになっている。夕方、日が落ちると急に肌寒くなってくるが、朝の冷え込みも一頃に比べるとずいぶん楽になった。しかも日の出が早くなっているので、出勤する頃にはかなり気温が上がっている。出勤時に、車のウインドウについた霜を解氷スプレーを使って取り除く必要も無い。立春を過ぎて早2週間、寒さも暖かさも3〜4日ごと、「三寒四温」とはまさにこの季節のことと実感する。


 また日記に新しいジャンルを作ってしまいました。気象や動植物の話題は「プライベート」でも「社会」でも無いので「自然」として立てることにします。

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2月20日(金) メンタルヘルスセミナー

仕事
 職場でストレス管理のセミナーがあった。職場でのことゆえ、ジャンルは「仕事」としたが自分の仕事がメンタルヘルス関係というわけではない。私の職場が委嘱している「産業医」の精神科の医師が講師だった。
 過去にはストレス原因の自殺者もでているようなので、雇い主側としてもいろいろ対策している、ということらしい。私の考えではこんなものをやるよりも、職場の中にある(というか社会全体の)「競争的な物」をなんとかする方がよほど効果的だと思うが、今の時代にそのような意見を言ってもほとんど相手にされないのが実情。上層部は「職場内で競争させること」が「他社より高品質のものを顧客に提供すること」に直結すると考えているらしい。(苦笑)
 結論は、現実にすぐに改められない物をどうのこうのと議論するより、その中で自分の居場所を作る方法を考えろというのが、「メンタルヘルス」の側からの「ストレス管理」である、ということだった。現実に本人の意思に反して過酷な体験を強要された人たちのなかで、後遺症の重かった者と軽かった者を比較した結果などから、どのような思考法がストレス耐久度を高めるかといった話は参考になった。


mailto:nyanta@inbox.lv
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